バクチーの備忘録:日経平均・TOPIX
日経平均・TOPIX
目的
国内の代表的な株価の指数についてその存在理由や計算方法,特徴,問題点を理解する
わかりやすい要約
- 株価平均型
- 東証一部に上場する225銘柄
- 一部の値嵩株(株価の高い株)の影響がデカイ 特にハイテク株,輸出関連株の動きを知れる
指数・指標の導入
ある株価一つを見てても、経済全体が好景気に向かってるのか,など状況が分からない
->多くの株価について平均とか何らかの計算をして数値化
->株式市場全体の相場の動きを総合的に読み取ることが可能
日経平均株価 日経225
日本経済新聞社が算出している指標
市場流動性の高い銘柄を中心にセクター(業種)間のバランスに考慮して、構成銘柄の定期見直しを毎年10月初めに実施
構成銘柄の合併や倒産などがあった場合には臨時に銘柄入れ替えを行う
単位「円」
2019,7/5,15:15時点で21,746.38円
対象銘柄
東京証券取引所第一部に上場する約2000銘柄の株式のうち225銘柄を対象
wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/日経平均株価
計算方法
株価平均型 225銘柄を維持する株価の和を銘柄数で割って平均値を出し、過去からの連続性を持たせるための修正を加える
ポイント:
主力銘柄全体の株価の動きから市場を評価
除数,みなし額面,ダウ式について
MUFG
日経平均について
俺たち株の初心者
正確には完全なダウ式ではないようだ
> wikiより
日本の日経平均株価も、(額面の読み替えがあるものの)2005年6月6日までは、株式分割や併合があった場合は分母を修正する、ダウ式平均で算出された。 しかし、6月7日から計算方式が根本的に変更された。採用銘柄で、2倍をこえない分割や併合があった場合は今までどおり分母を修正する、しかし2倍をこえる分割や併合があった場合は、分割や併合の影響を勘案したみなし株価を出し、それで計算する、というものである。これを分子修正型、と呼ぶ。株価600円の銘柄が1株を3株に分割しそのご値上がりして210円になったら、630円で計算する。 この分子修正に変更したことによって、現在の日経平均株価は、ダウ式平均株価ではなくなった点に留意されたい
問題点
:値がさ株の影響を強く受ける
値がさ株,値嵩株:1単元当たりの株価の水準が高い銘柄のこと
発行済株式数は少ないが価格が高い一部の値がさ株の価格変動に左右されやすい性質がある。このため極端な例では、指数は上昇しても値下がり銘柄のほうが多いという状況もあり得る
例:ユニクロで有名なファーストリテイリングは、1社のみで日経平均株価の7%近くを占めている
ファーストリテイリングのような日経平均株価の上位銘柄は、変動したときの影響力が強いため、日経平均株価全体にまで影響を及ぼす
「ハイテク関連株」や「輸出関連株」によって変動しやすい
海外の景気や為替変動に左右されやすい「ハイテク関連株」や「輸出関連株」が構成銘柄の中で大きなウェートを占める
内需株の動向を詳しく知りたい場合には、使いづらいかも
この指標の意味すること
問題点の裏を返すと以下のことが言える
外需関連株の動きを知れる
なぜなら、海外の景気や為替変動に左右されやすい「ハイテク関連株」や「輸出関連株」から
TOPIX :東証株価指数
Tokyo Stock Price Index
:「1968年1月4日の時価総額」を基準日として100ポイントと定めたときの比
単位は「ポイント」
時価総額:株価に上場株式数を掛けたもの
構成銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めるもの
計算時点の時価総額がどれくらい増えたか減ったかということを表すものであり、資産としての株式の価値の変動を示すもの
日経平均株価(225銘柄)よりも市場全体の値動きを表している
2019,7/5 15:00時点1,592.58
対象銘柄
計算方法
2006年6月30日以降:
浮動株時価総額加重型
ポイント
- 浮動株だけを考慮
- 時価総額の増減を評価
浮動株:発行されている株式の中で、安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式
固定株:浮動株の逆,親会社の保有分や持ち合い株などの市場に出回りにくい株
何故浮動株基準を導入したか
一般の投資家に実質出回らないような固定株の比率が大きいと現実に即していないから固定株を除くー>浮動株を対象
問題点
時価総額の大きい企業の影響を受けやすい
銀行株や証券株など時価総額の大きい 内需関連株 の影響を受けやすい
内需関連株:事業基盤が国内にあり、国内景気(内需)が好調なときに、より業績の拡大が見込まれる企業の株式
国内に主な事業基盤を持つ企業で、代表的な業種としては、不動産、建設、倉庫、電鉄、電力などのほか、鉄鋼、紙・パルプなどの素材産業、銀行、保険といった金融
この指標の意味すること
内需株の動きを知れる
NT倍率
日経平均株価(日経平均)をTOPIX(東証株価指数)で割ったもの
両者の頭文字をとってNT倍率と呼び、両指数間の相対的な強さを示す
日経平均株価の高い値がさ株(ハイテク関連セクターなど)の影響が強い
一方、TOPIXは時価総額の大きい銘柄(内需セクターなど)の影響を受けやすい そのため、ハイテク関連セクターの株価が内需セクターよりも上昇するとNT倍率が上がり、内需セクターの株価がハイテク関連セクターより上昇するとNT倍率が下がる
この指標の意味すること
外需株,内需株のどちらが買われているのかを判断
足元のマーケットで 日経平均(ハイテク関連株や輸出関連株など)と、TOPIX(銀行株や証券株などの内需関連株)のどちらが注目されているのかを判断できる
NT倍率が高い ->TOPIXより日経平均が上がっている ->市場は輸出関連株やハイテク関連株を物色している
NT倍率が低い ->日経平均よりTOPIXが上がっている
->市場は内需関連株を物色している